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こんにちは。
愛知県岩倉市・北名古屋市を中心に活動するリフォーム・外壁塗装の会社、ナチュラルステージです。
この記事をご覧の方になっている方の中には、
・我が家は築10年だから、そろそろ外壁塗装・塗り替え時期なのかなぁ?
・業者に外壁塗装を勧められたけど、本当に必要?
・築10年で外壁塗装ってまだ早いんじゃない?
そんな疑問をお持ちの方も多いかと思います。
外壁塗装・塗り替えは多くの方にとって、「できればやりたくない工事」「先延ばしにしたい工事」かと。。。
本記事ではそんな皆様のために、「外壁塗装は10年で」というのは嘘なのか本当なのか?、外壁塗装・塗り替えの最適な時期の見極め方ついて解説します。
そして、できるだけ外壁塗装を先延ばしにして、生涯コストを抑える方法もお伝えします。
目次
「外壁塗装は築10年くらいでやらないと」「外壁は10年ごとに塗り替えるもの」といった話を聞いたり、読んだりしたことがある方も多いのではないでしょうか?
一般に「外壁塗装は10年」と言われるのには、いくつか理由があります。
ひとつめの理由は、築10年前後から外壁にわかりやすい劣化症状が出てくるからです。
例えば、外壁を手で触ると白い粉が付く「チョーキング現象」、色あせ、目地シーリングのひび割れ、といった劣化症状です。
お客様ご自身がこれらの劣化症状に気づくことが多いのが築10年くらいからなので、「外壁塗装は築10年」といわれるのかもしれません。
2つめの理由としては、新築で使用される窯業系サイディングの表面塗膜の寿命が10年前後であることが挙げられます。
現在、流通している窯業系サイディングの表面仕上げはアクリル塗料又はシリコン塗料が主流です。アクリル塗料の耐用年数は5~8年、シリコン塗料は10~15年ですので、築10年前後が塗り替え時期の目安といわれるようです。
また、以前に一度塗り替えたことのあるお家の場合でも、10年くらい前まではアクリル塗料やシリコン塗料が主流でしたので、前回の塗装から10年経つとそろそろ次の塗り替え時期を迎えます。
新築で使用する窯業系サイディングの塗膜の寿命が10年前後であることもあり、ハウスメーカーの多くは長期保証を10年としています。そのため、10年目の定期点検で外壁塗装を勧められることが多く、それをきっかけに外壁塗装を考えられる方も多いようです。
また、ハウスメーカーによっては、長期保証を延長するのにメーカーが指定する有償メンテナンスを行うことを条件にしている場合があり、その有償メンテナンスのひとつに外壁塗装が含まれることがあります。
一般には「外壁塗装は10年が目安」といわれますが、必ずしも10年に1度塗り替えしなければならないという訳ではありません。外壁塗装を10年目でやるかやらないかは、お家のつくりや環境などによって変わってきますので、一概に築年数で塗り替え時期を決めることはできないからです。
しかし、外壁塗装を10年でやるかやらないかを簡単に見極める方法がひとつあります。
それはズバリ!「塗料の耐用年数で見極める」方法です。
外壁に使われている塗料にはいくつかの種類があり、グレードによって耐久年数が違います。
新築で使用したサイディングの表面塗膜、又は前回の外壁塗装で使用した塗料の種類が塗り替え時期の目安となります。
>>>塗料の選び方や各塗料の特徴についてもっと知りたい方はこちらの記事へ
アクリル塗料はコストを抑えた建売住宅の外壁サイディングによく使用されています。
窯業系サイディングは仕上げコーティングとしてあらかじめ塗装されたものが製品となっていますので、お客様ご自身が新築で使ったサイディングの仕上げ塗料まで把握するのは難しいかもしれません。そんな場合は、建売住宅ならアクリル塗料又はウレタン塗料の可能性が高いと考えてください。
なお、外壁の塗り替え工事でアクリル塗料を使用することは現在はほとんどありません。
アクリル塗料の耐用年数は約5~7年です。
ウレタン塗料もアクリル塗料の次に低コストな塗料ですが、現在流通している窯業系サイディングで表面仕上げをウレタン塗料としているものは少なくなっています。また、外壁の塗り替え工事でウレタン塗料が使用されることもあまりありません。
ウレタン塗料の耐用年数は約7~10年です。
シリコン塗料は耐久性に優れかつ価格も手ごろなので、新築で使う窯業系サイディングにも外壁の塗り替え工事にも、現在最もよく使われている塗料です。
シリコン塗料はアクリル樹脂とシリコン樹脂の合成樹脂が主成分ですので、厳密には「アクリルシリコン樹脂」ですが、「アクリル」部分は省略して「シリコン」と呼ばれることが多いです。
シリコン塗料は窯業系サイディングの表面保護材として広く使われていますので、現在の新築住宅の多くは「シリコン塗装」と考えてよいでしょう。また、外壁の塗り替え工事にも広く使用されています。
シリコン塗料の耐用年数は、樹脂の配合割合によって差はありますが、概ね約10~15年です。
フッ素塗料とは、塗料の主成分である合成樹脂に蛍石(フッ化カルシウム)を原料としたフッ素を配合した塗料です。耐久性や耐候性に優れ、汚れにくい性質も併せ持つ優れた塗料です。やや高価な塗料ですが、一般住宅にも人気ですし、短期スパンでの塗り替えが難しい大型施設などにも使用されています。
フッ素塗料の耐用年数は約15~20年とされています。
無機塗料とは、セラミックやケイ素などの無機物を主成分とした合成樹脂塗料の総称です。無機物は紫外線に強く劣化しにくいという性質を持っているので、無機塗料は最高ランクの耐久性を発揮します。その分、価格も高単価です。
無機塗料の耐用年数は、無機物の配合割合によって差が出ますが、おおむね約20~25年とされています。
>>>塗料の選び方や各塗料の特徴についてもっと知りたい方はこちらの記事へ
以上のように、使用されている塗料によって概ねの耐久年数がわかります。しかし、新築時の外壁サイディングにどんな表面コーティングがされているかまで把握している人は少ないですよね。ですので、結論としてはざっくり以下のように考えると良いでしょう。
<塗り替え時期の目安>
建売などローコスト住宅 ⇒築10年
注文住宅や大手ハウスメーカ ー⇒築10~15年
2回目以降の塗り替え ⇒前回使用した塗料や外壁の状態による
こだわって建てた注文住宅や大手ハウスメーカーでは、新築時の外壁サイディングに耐久性の高い塗料が使用されることも多いので、築10年で外壁塗装はまだ早いのでは?と思われる方が多いのも納得です。
上記はあくまで目安ですから、適切な塗り替え時期を見極めるには、やはり外壁の劣化状況をよくみて判断することが重要となります。
では次に、外壁の塗り替え時期の目安となる劣化症状を見ていきましょう。
年数はひとつの目安になりますが、実際にはお家の立地条件によって外壁の劣化の進み具合は大きな影響を受けます。
例えば、西日がよく当たる、幹線道路沿い、田んぼや樹林地に接している、隣家との距離が近くて日当たり・風通しが悪い、といった環境では劣化が進みやすいすいです。
以下に、具体的な劣化症状を写真付きでご紹介します。★マークの数で劣化の進み具合を表していますので参考にしてください。
なお「劣化度★★」以上になったら早急に塗り替えを検討しましょう。
紫外線によって塗料の性質が変化して、本来の色が失われている状態です。
塗膜が劣化して水をはじく性能が失われることで、カビやコケが付着しやすくなります。
カビ・コケの繁殖が進むと、外壁内部に根を張って、より劣化が進む原因となります。
外壁を触ると手に白い粉が付く現象を「チョーキング」と呼びます。
塗料に含まれる合成樹脂が分解され、顔料が粉になって表面に露出している状態です。
サイディングの継ぎ目にはコーキング(シーリング)と呼ばれる樹脂が充填されています。指で押すと柔らかい感触が保持されていて、隙間やひび割れがないのが健全な状態です。
ひび割れはないが柔らかさが失われている場合は「劣化度★」、ひび割れは「劣化度★★」、隙間ができて下のバックアップ材が見えるような場合は「劣化度★★★」です。
合成樹脂が変質して弾力性が失われると、表面に細かいひび割れ(ヘアークラック)がでてきます(=劣化度★★)。
また、外壁自体が水を含むと、気温によって膨張と収縮を繰り返すようになるため、より大きいひび割れが発生しやすくなります(=劣化度★★★)。
施工不良が原因の場合もありますが、経年劣化でも塗膜の浮き・はがれは起こります。
ひび割れなどから塗膜の下に雨水が侵入し、外壁との密着が損なわれている状態です。
主に窯業系サイディングでみられる現象です。水を吸って膨張と収縮を繰り返すうちに変形し、外壁が波打ったようになったり、釘のところで割れてしまったりすることがあります。
変形が小さく部分的であるうちは部分的に補修することもできますが、変形が大きかったり広範囲だとカバー工法等の大規模な改修が必要になります。
ここからは、どんな種類・素材の外壁材でも外壁塗装は本当に必要なのか、もし外壁塗装を20年くらいせずにいたらどんなリスクがあるのか、について解説していきます。
ここまでの記事を読んで「やっぱり『外壁塗装は10年』というのは業者が消費者を煽るための嘘なんじゃないか!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
確かに、外壁の種類や素材によっては、基本的に塗り替え不要のものや、20年くらいは大丈夫なものもあります。
外壁の種類・素材別に塗り替え時期の目安を押さえておきましょう。
一般住宅に最もよく使われている窯業系サイディングは、定期的な塗り替えが必要な外壁材です。
1回目の塗り替え時期はサイディングの仕様グレードによって変わってきます。建売などローコスト住宅なら築8~10年、注文住宅や大手ハウスメーカーだと築10~15年くらいが最初の塗り替え時期になります。2回目以降の塗り替えは、前回に使用した塗料のグレードによります。
また、窯業系サイディングの場合は外壁材のつなぎめにシーリング(コーキング)目地が必ずあります。実は、このシーリング目地の方が外壁材そのものより先に劣化してしまうケースが多いです。
外壁がそれほど劣化していなくても、シーリングの劣化が始まったら、そろそろ塗り替え時期と考えてください。
モルタル外壁とは、下地ボードの上に左官屋さんがモルタルを塗り、その上を塗装して仕上げたものです。仕上げ塗装としては、塗料に骨材を混ぜたものを吹き付けたリシン吹付やスタッコ吹付が多くみられます。モルタル外壁は30年くらい前まではよく採用されていましたが、施工に手間がかかるため近年は少なくなりました。
モルタル外壁も表面の塗膜が紫外線等で劣化しますので、定期的な塗り替えが必要です。1回目の塗り替え時期は築7~10年で、2回目以降の塗り替え時期は、前回に使用した塗料のグレードによります。
モルタル自体の耐用年数は30年程度といわれていますが、適切なメンテナンスを怠ると耐用年数が短くなりがちな外壁材です。
ALCパネルとは軽量発砲コンクリートのことです。ALCパネル自体は非常に耐久性が高いのですが、基材のコンクリートは気泡が多いのでそのままでは吸水しやすく、表面を塗装でコーティングすることで防水性能を確保しています。そのため、ALCパネルも定期的な塗り替えが必要な外壁材です。
最初の塗り替え時期は築10年前後、2回目以降の塗り替えは前回使用した塗料のグレードによります。
また、ALCパネルも目地にシーリング材が充填されていますので、シーリングの劣化具合も塗り替え時期を判断する目安となります。
ガルバリウム鋼板とは、金属鋼板をアルミニウム・亜鉛・シリコンでめっきしたものです。JIS規格における正式名称は「溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」といいます。
普通の鋼板(トタン)より耐久性が高く、一時期は「ガルバリウム鋼板はメンテナンス不要」などと言われたりもしていましたが、実際には表面の塗膜が徐々に劣化しますので、錆が発生することもあります。ですので、ガルバリウム鋼板も15年前後で塗り替えが必要となってきます。
外壁がガルバリウム鋼板の場合、築10年ではまだ外壁塗装には早くても、雨樋や軒天など付帯部の劣化が先に進むことが多いです。ガルバリウム鋼板の外壁の場合、外壁以外の部分(付帯部)の劣化具合も塗り替え時期を判断する目安となります。
タイルやレンガは紫外線で変質することのない無機物ですので、基本的に外壁を塗り替える必要はありません。
ただし、外壁がタイルやレンガのお家でも、雨樋・軒天・破風など外壁以外の部分は何らかのメンテナンスが必要となります。これら付帯部に劣化症状が出てきたら全体的なメンテナンスを考えましょう。
それでは、外壁塗装を20年くらいせずに放置するとどうなるのでしょうか?
すぐに雨漏りしたり、お家がダメになったりする訳ではありませんが、将来的なリスクは確実に高まります。
一番最初に気が付きやすいのは色褪せや汚れです。確かに、色褪せや汚れだけでは、お家の耐久性にそこまで大きなダメージは与えません。でも、その状態が長く続くと、徐々にお家の構造を傷めます。
また、外壁の見た目が悪いと悪質な訪問販売のターゲットになりやすい、という困った事態も引き起こします。
外壁が色褪せたり、汚れが付着してきたり、という状態は、外壁の表面を保護している塗膜が劣化して、防水機能が失われているために起こるものです。
つまり、外壁内部に水が染み込みやすい状態になっている、ということです。
外壁に水が染み込むと、外壁材自体にひび割れや反り(変形)が出てきます。その隙間からさらに雨水が浸入するようになります。
そうなると、最終的にはお家を支えている柱や土台などの構造材が腐食してしまいます。
外壁の隙間から浸入した雨水は、建物内部をつたって、天井からの雨漏りとして出現することもあります。お部屋の内装や家具を傷めてしまったり、カビによる健康被害を引き起こすなど、生活上、様々な支障がでてきます。
また、水分を含んだ木材はシロアリの大好物です。シロアリにより被害が広範囲に拡大するリスクも高まります。
このような木材の腐食や雨漏りが直接的な原因となって、建物が倒壊することは稀かもしれません。
しかし、だんだんと部分的な補修では対応できなくなり、住み続けられない状況になることはあります。
そして、最も恐ろしいのが地震や台風等の自然災害です。
それまでは特に問題なく住めていた家も、見えないところで劣化・腐食が進んでいると、突然の災害で一気にリスクが顕在化します。
実際、木造住宅の耐震診断においては、外壁や屋根の劣化は耐震性を損なう低減要素として大きくカウントされます。
ここまでご紹介したように、外壁塗装・塗り替えを先延ばしにすると徐々に被害が広がり、外壁の塗り替え以外の修繕費用が多くかかってしまう、という結果になります。
例えば、もう数年早く手を打てば塗装で済んだはずのサイディング材も、反りやひび割れが多くなってからだと塗装できず、上から新しい外壁を貼るカバー工法で施工することになります。
カバー工法は塗装に比べると費用は2倍近くになります。
もっと小さな部分、例えば、外壁のクラック(ひび割れ)の補修方法でも、髪の毛くらいの細いクラックであれば下塗りの時に埋まりますが、ひび割れがやや大きくなるとコーキング材で補修してからの塗装になったり、さらに大きい場合にはVカットという処理をしてからコーキングをしたりと、クラック(ひび割れ)が大きくなるほど工程も費用も増えていくことになります。
外壁塗装は安い買い物ではないので、業者選びは慎重に行いたいですよね。
しかし、外壁塗装には免許や資格が必要ないので、家電量販店やホームセンターなど様々な業種が参入しているのが現状です。また、会社の規模も、塗装職人が個人でやっている会社から大手ハウスメーカーまで大小さまざまです。
残念ながら、外壁塗装をはじめとする住宅リフォームに関しては、悪徳業者の被害が全国で後を絶ちません。以下のうち、ひとつでも当てはまることがあれば要注意です!
✅今日契約してくれるなら値引きする、と言われた ✅塗料など施工条件は変わらないのに大幅な値引きがあった ✅モニター価格やキャンペーン価格を提示された ✅業者のオリジナル塗料を勧められた |
安くて高品質な外壁塗装をしたいなら、以下の3つのポイントをチェックして塗装業者を選びましょう。
家電量販店・ホームセンターなど大手企業に外壁塗装を依頼すると、実際の施工は地域の工務店や塗装屋さんに丸投げされるケースがほとんどです。そうすると、中間マージンが発生して工事費用が高くなる上、お客様の希望が現場の職人に伝わりにくいなどトラブルの元となります。
一方、塗装職人が個人でやっている規模の会社だと、最初の施工費は安いかもしれませんが、工事後の保証やメンテナンス、施工中の災害・事故等のトラブル対応に不安があります。
その点、地元で長くやっている塗装専門店や工務店・リフォーム会社は安心です。地域で長く商売できているということは、それだけきちんとした仕事をやってきた証です。
現地調査や見積は無料で受けてくれる業者がほとんどですので、まずは近くの業者に問い合わせてみましょう。
地元の工務店・リフォーム会社でも、外壁塗装はあまり得意でない会社もあります。ホームページ等を確認し、外壁塗装や屋根リフォームの施工事例が豊富に掲載されている業者を選ぶようにしましょう。
塗装専門業者の場合は、塗装工事だけではなく屋根カバー工事や防水工事など、外壁屋根の改修工事全般に対応できる技術力があるか、施工事例をみてチェックしてください。
また、ホームページの施工事例に、使用した塗料や施工費・金額まで明記している業者は良心的といえるでしょう。
最も信頼できるのが、実際にその業者で外壁塗装をしたユーザーからの口コミ情報です。
中でも、Googleマップの口コミはサクラ行為(自作自演の投稿)が厳しく禁止されていて、Google側も投稿内容の取り締まりを強化しています。Google側は投稿内容だけではなく、口コミが投稿された時間や場所、ユーザー属性など様々な情報から判断し、その口コミ情報が作為的(自発的ではない、自作自演・虚偽・誘導)だと判断される場合には削除するなどの対応を常時行ってるのです。そのため、Googleマップのクチコミにはユーザーのリアルな感想が集まっているといえます。
また、実際にその業者で外壁塗装をした知人やご近所さんからの紹介も、信頼度の高い口コミ情報のひとつです。
>>>Googleマップでナチュラルステージの口コミを確認する
いくつかの統計データから、外壁塗装の費用相場をみてみます。
下の2つのグラフは、外壁塗装の大手ポータルサイト2社で施工された実際の外壁塗装工事の価格分布です。足場や付帯部塗装などを含めた工事全体の費用となっています。
グラフをみると中心価格帯は90~140万円とやや幅がありますが、分布から平均値を推計しますと、外壁塗装の平均費用はA社で105万円、B社で124万円となります。
ここ数年の急激な物価高騰も考慮すると、外壁塗装の費用相場は100~130万円と考えておくと良いでしょう。
<ポータルサイトA>
※引用元:ホームプロ「外壁塗装・外壁工事リフォームの費用と相場」
<ポータルサイトB>
※引用元:ユーコーナビ「外壁塗装の安すぎる見積には”裏”がある!5つの危険を徹底解明」
>>>外壁塗装にかかる費用・相場についてもっと知りたい方はこちらの記事へ
一般的な住宅(2階建て、30坪程度)の場合、外壁塗装にかかる日数は10~14日程度です。この期間には外壁そのものを塗る工程だけではなく、養生・洗浄・シーリング・付帯部塗装・清掃など、関連する様々な工程も含まれます。屋根塗装も同時に行う場合には3週間前後かかります。
外壁塗装工事は天候に大きく左右されますので、2~3週間程度は施工期間として見込んでおく必要があるでしょう。
こちらは、実際に外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合の工程の一例です。
最初の1週間は足場組立、洗浄、シーリング工事、開口部養生などの作業が続きます。2週目から外壁や屋根、付帯部などを塗る作業に入ります。3週目に仕上がりを検査して手直しをした後、足場を解体します。予備日を含めると、概ね3週間程度となっています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
足場組立 | |||||||||||||||||||||
洗浄 | |||||||||||||||||||||
シーリング | |||||||||||||||||||||
養生 | |||||||||||||||||||||
屋根塗装 | |||||||||||||||||||||
外壁塗装 | |||||||||||||||||||||
付帯部 | |||||||||||||||||||||
検査・手直 | |||||||||||||||||||||
足場解体 | |||||||||||||||||||||
予備日 |
では、せっかく外壁塗装・塗り替えをするなら、最も適した季節に行いたいですよね。
外壁塗装・塗り替えにベストシーズンはあるのでしょうか?
塗装工事をする際の季節ごとのメリット・デメリットをご紹介します。
気温や湿度などの条件さえ整えば、塗装工事はどの季節でもできます。
逆に、どの季節であっても、以下のような条件の時は塗装工事を控えた方が良いでしょう。
・気温5℃以下
・湿度85%以上
・塗装面が塗れている(降雨・降雪・結露)
・塗装面の温度が高すぎる
気温が低すぎたり、湿度が高すぎると、塗料の乾燥に時間がかかりすぎて、綺麗に仕上がりません。
逆に、塗装面の温度が極端に高い場合も、塗料が急激に乾燥しすぎて、これも仕上がりに影響します。
表面が塗れていたり、雨が降っている場合も、塗料に雨水が混ざってしまうので、施工は中止します。
塗装工事で春や秋が好まれるのは、春や秋は気候が安定していて、上記のような悪条件になりにくいからといえます。
しかし、夏や冬に塗装工事を行う場合にも、それぞれにメリットがあります。
特に、近年は温暖化により、夏・冬に塗装工事を行うメリットが感じやすくなっているともいえます。
以下に、各季節のメリットとデメリットをまとめましたので、あなたのライフスタイルにあった季節を選んでみてください。
春(3~5月)
〇気温・湿度とも安定
△繁忙期なので職人を確保しにくい
△せっかく気持ち良い季節なのに、養生で窓を開けられない
夏(6~8月)
〇晴れの日が多く、乾燥が早い
〇冷房をかけるので、養生で窓が開けられなくても支障がない
〇閑散期なので職人が確保しやすい
△梅雨時期は工期が伸びやすい
△塗装面の温度が高すぎる時がある(特に屋根)
秋(9~11月)
〇気温・湿度とも安定
△繁忙期なので職人を確保しにくい
△せっかく気持ち良い季節なのに、養生で窓を開けられない
冬(12~2月)
〇降雪地域でなければ、晴れの日が多く湿度も低い
〇暖房をかけるので、養生で窓が開けられなくても支障がない
〇閑散期なので職人が確保しやすい
△日照時間が短く、1日に作業できる時間が短い
△早朝は結露で作業できない時がある
ここまで読んでいただいて、ほとんどのお家は10~15年前後で外壁塗装・塗り替えが必要になるのはご理解いただけたかと思います。
とはいえ、できれば外壁塗装・塗り替えはやりたくない、先延ばしにしたい!というのが本音ですよね。築10年といえば、まだ家のローンも残っている。。。これから子どもの教育費もかかる。。。そんな時に大きな出費は痛い!そのお気持ち、よくわかります。
そこで、「外壁塗装を先延ばしにする」といいますか、「良い状態をできるだけ長く保って費用を抑える方法」をいくつかご紹介したいと思います。
※ただし、先ほどの「劣化症状から判断する」方法で、まだ劣化度★までの方が対象です!※
家の周りに物を置いていると、カビやコケが発生しやすくなります。
外壁の劣化はカビ・コケから始まりますので、できるだけ家の周囲に物を置かず、風通しよく保つことはとても重要です。
植物も、枝や葉っぱが外壁に接しないよう、小まめに手入れしておきましょう。また、木材や段ボールなど、シロアリの餌になりやすい物は置かないことも重要です。
カビやコケが出てきたら、早めに洗浄して汚れを落としてみてください。
家庭用の高圧洗浄機ならそれほど威力はないので、外壁の状態が良いうちは、ご自身で洗浄を行っても外壁を傷める心配はありません。
※ただし、チョーキングや塗膜の剥がれがでている(劣化度★★以上)の時はやめてください!※
※※あわせて読みたい※※
放置は危険!コケへの正しい対処法
付帯部のこと、ちゃんと考えていますか?
外壁塗装を先延ばしにすると、外壁を塗る以外の補修費用がかさんでしまいます。
最初の塗り替えはちょっと早めに行い、新築当初に近い状態をできるだけ長く保つことで、最初の塗り替え費用も、2回目以降の塗り替え費用も抑えることができます。
また、早めの塗り替えには他にもメリットがあります。
まず、外壁の状態が良いうちなら、クリア塗装により外壁の色柄を残すことができます。
レンガや石目模様など、こだわって選んだ外壁のデザインを塗り替え後も残すことができます。
もうひとつは、お子さんの教育費用と塗装のタイミングの関係です。
築10年といえば、お子さんが小学校高学年~高校生くらいのご家族が多い時期です。
中学生から高校生にかけては、受験があって塾代がかさんだり、入学時にも諸々の費用が必要で、本当に家計が大変になります(←経験談)。
ですので、外壁塗装のようなまとまった出費は、できればお子さんが小学生の間か、高校受験が本格化する前に計画されておくことをおすすめします。
当たり前のことですが、耐用年数の長い塗料を使えば、次の塗装までの期間を長くできます。
高耐久塗料はお値段が高いので、その時の費用は高くなりますが、長い年月でみると、以下の理由からトータルコストを抑えることができます。
・塗り替えの度に足場代や諸経費などがかかる
・どうしても建物は劣化するので、塗り替えの度に補修費用は増える
・塗り替えできるのは2回まで、3回目以降はカバー工法などが必要になる
例えば、30歳の時に40坪程度のマイホームを新築したとして、80歳になるまでの50年間のトータル費用をシミュレーションしたのが下のグラフです。
一般的なシリコンで塗り替えする場合、塗装できるのは2回までですので、築30年目(60歳)の時には外壁の貼替など大規模な修繕が必要となり、50年目(80歳)までのトータル費用は470万円となります。
一方、耐久年数20年以上の高耐久塗料で塗り替えする場合は、50年目(80歳)まで塗り替えでお家を持たせることができ、トータル費用は240万円で済みます。
※※参考記事※※
失敗しない塗料の選び方【最終的にはコレがおすすめ!】
近年は、みなさん、ネットなどでしっかりと下調べされてから外壁塗装・塗り替えをされますので、高耐久塗料を選ばれる方がとても増えています。
ここで注意していただきたいのは、外壁以外の部分、つまり樋や破風などの「付帯部」と、外壁の目地「シーリング」の耐久性です。
外壁に高耐久塗料を使っても、付帯部を普通のシリコンで塗装してしまうと、外壁よりも先に付帯部が劣化してしまいます!
たまに、「外壁はまだ綺麗なのに、樋が色褪せちゃって、残念だなー」と思うお家に出会います。
また、外壁の目地やサッシ廻りに使われるシーリングも同様です。
外壁よりも先にシーリングが劣化してしまうと、それこそ雨漏りに直結します!
外壁はまだ綺麗なのに、付帯部やシーリングが劣化したために、また足場を建ててメンテナンスをするなんて事態は、絶対に避けなければなりません。
外壁に耐用年数20年の高耐久塗料を使うのであれば、付帯部とシーリングも同じように高耐久のものを使用してくださいね。
※※あわせて読みたい※※
外壁の耐久性にあわせてシーリング材を選ぼう
付帯部のこと、ちゃんと考えていますか?
いかがでしたか?
この記事では、外壁塗装・塗り替えの適切な時期の見極め方や、外壁塗装・塗り替えのベストシーズンをご紹介しました。
また、良い状態をできるだけ長く保つことで、外壁のメンテナンスにかかるトータル費用は抑えることができます。
塗り替えの際には、ご家族のライフサイクルや、お家の寿命までの長い期間で考えて、外壁塗装の時期をご検討されることおすすめします。
ご自分でできるメンテナンス方法も色々とありますので、ぜひトライしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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この記事を書いた人 西村彩子/一級建築士、木造耐震診断資格者、既存住宅状況調査技術者、福祉住環境コーディネーター2級、水まわりマイスター |
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