ナチュラルステージ

リフォーム・外壁塗装を岩倉,小牧,
江南,一宮,北名古屋でするなら
ナチュラルステージ

失敗しない塗装業者の選び方【業態別の特徴&チェックポイント】

ブログ

失敗しない塗装業者の選び方【業態別の特徴&チェックポイント】

「我が家の外壁塗装をどこに頼もうか?」となった時、多くの方が相見積もりを取られる時代です。
相見積もり先としては、大手ハウスメーカーから町のペンキ屋さん、近年では家電量販店やホームセンターまで、様々な業種の会社が候補に挙がります。

そして、「見積を色々とってみたけれど、余計に迷ってしまった」という方も。
価格以外の部分、つまり品質や安心感を相見積もりだけで判断するのが難しいからではないでしょうか。

「塗装専門店だと専門的な工事を安くやってくれそう。」
「大手ハウスメーカーは何かと安心だけど高いよね!」
「地元の工務店やリフォーム店はその中間?」

なんとなく、このようなイメージを持っていませんか?

実際のところは、イメージ通りの部分もそうでない部分もあります。
それぞれの業者には得意・不得意がありますので、その特徴を理解して業者選びの参考にしていただきたい、というのがこの記事の目的です。

 

1.「外壁塗装」と「外装リフォーム」の違い

塗装業者の特徴を見ていく前に、なぜ外壁塗装をするのか?について、まず考えてみましょう。

あなたが外壁塗装をするのは、なぜですか?
お家が汚れてきたから綺麗にしたい?それも大事な目的ですね。

しかし、一番重要な目的は、適切なメンテナンスを行うことで建物の寿命を延ばすことではないでしょうか?

◆「外壁塗装」と「外装リフォーム」は工事の対応範囲が異なる全く別物
「外壁塗装」は文字通り、外壁や屋根を塗装する工事のことです。
一方、「外装リフォーム」は、建物の状況を診断した上で、塗装工事以外も含めた必要なメンテナンスを行う総合リフォーム工事です。

 

◆「外壁塗装」だけでお家を守れるか?
外壁塗装は約10~20年に一度しかない大きな工事ですので、この機会を利用して、普段見ることのない屋根やベランダ防水の状態をプロの目でチェックするなど、建物全体を診断し適切なメンテンナンスを行うようにしましょう。

例えば、屋根については、塗装だけで大丈夫なのか、カバー工法や葺き替えの方がいいのかを適切に判断する必要があります。その時点では塗装できても、数年後には劣化して再塗装できない状態になることもあるからです。

ベランダ防水では、新築時の施工が不良で、水勾配が正しく取れていないなど、構造から補修し直さないといけない場合もあります。
【関連記事⇒ベランダ防水の基礎知識:4つの工法の特徴&改修方法を徹底解説

あるいは、屋根やベランダから雨漏りしている場合には、建物の構造を理解せずに間違った補修方法をとってしまうと、かえって状況を悪化させてしまうリスクもあります。
【関連記事⇒雨漏りの原因は?自分でできる応急処置などお役立ち情報

つまり、単にひび割れなどを補修して塗装するだけでは解決できない問題もある、ということです。
お家を守るためには、塗装だけではなく建築物に関わる幅広い分野・工種からのアプローチが必要となります。

 

2.業種業態別の特徴

外壁塗装は工種が比較的少なく、大きな資本も不要なため、新規参入しやすい業界となっており、近年では様々な業種・業態の業者が存在します。
ご自身にあった業者を見極めるため、それぞれの特徴を知っておきましょう。

 

①大手ハウスメーカー

これは主に、新築を建てたハウスメーカーに外壁塗装を依頼するケースになります。
大手企業ならではの手厚い保証やアフターフォローが期待できること、建物全体の構造を把握しているという安心感がありますね。

◆ハウスメーカー独自の外壁材だから、ハウスメーカー以外は塗装できない?
ハウスメーカー独自の外壁材を使用している場合には、その特徴をよく知っているハウスメーカーに依頼した方が安心なのでは?と考える方も多いかと思います。
しかし実際には、ハウスメーカーが独自の呼び名を付けているだけで、素材的には一般に流通している外壁材に分類できるものがほとんどです。
「ハウスメーカー独自の外壁材だから、一般の業者では塗装できない」ということはほぼない、と言えます。
【参考⇒ハウスメーカー別の施工事例はこちら

◆自社で外壁塗装するのが保証延長の条件だった場合
ハウスメーカーによっては、新築時の長期保証を延長する条件として、自社での外壁塗装を求めるところもあります。

これはお客様にとって大変悩ましい状況を引き起こします。
「せっかく大手メーカーで建てたのだから、保証はできるだけ長く引き継ぎたい。でもハウスメーカーの塗装は相場より高い!」となるからです。
資金的に可能なのであれば、大手ハウスメーカーで塗装して将来にわたる安心を買う、というのも良い選択です。

ただ、工事費用が明らかに高額で受け入れられない場合には、ハウスメーカーの保証延長を受けずに断ることもできます。
外壁や屋根などの施工範囲に限っていえば、一般の塗装業者がより良い保証やメンテナンスを提供してくれることもあるからです。
ハウスメーカーが提供する保証内容は他の業者では替えが効かないものなのか?高額な費用に見合う内容であるか?などをしっかりと吟味して、選択して下さい。

◆担当者の知識レベルや下請け業者の施工品質に不安?
ハウスメーカーの営業担当者は、普段は新築やリフォームの営業を行っている場合もあり、塗装工事に関する専門知識が不足している傾向があります。
また、実際の施工は下請け業者に丸投げされるケースも多いので、担当する施工業者によって仕上がりの品質にばらつきがあることにも注意が必要です。

良い営業担当者を見極め、施工技術の高い下請け業者にあたる確率を上げるため、相見積もりを取ることをおすすめします。
外壁の診断から工事方法の提案、見積内容などを他社と比較して、信頼できる営業担当者であるかを判断して下さい。
担当者にしっかりとした知識があれば、適切な施工管理が行われると期待できますので、仕上がり品質も一定水準以上に保たれる可能性が高くなります。

 

②ホームセンター・家電量販店

最近ではホームセンターや家電量販店でも外壁塗装を取り扱っているところが増えてきました。

◆実際に施工するのは、買収したリフォーム会社や地域の塗装業者
大手ハウスメーカー同様、知名度がある大企業だから安心、と思われるかもしれません。
しかし、ホームセンターや家電量販店は塗装も建築も全くの専門外なので、実際には提携業者を紹介するだけです。
紹介される提携業者は、ホームセンター・家電量販店が買収して子会社化したリフォーム会社だったり、地域の塗装業者だったりします。
お客様が提携業者を選ぶことはできません。

◆パッケージ化された標準工事のリスク
また、販売しやすさを優先するために工事内容がパッケージ化(=標準工事込みの価格提示)されていて、一見格安にみえることも特徴です。
しかし、よく内容を確認すると、足場代や洗浄代が含まれていなかったり、塗装面積が極端に小さかったり、付帯部の塗装が別途だったりするので、結局は相場並みあるいは相場以上になる可能性も高いです。

また、工事内容がパッケージ化されているということは、施工内容がワンパターンになりやすく、建物の状況に応じた適切な提案が受けにくい側面があります。

●他のリフォーム工事も依頼できるのはメリット
外壁塗装だけではなく、水回りリフォームやシロアリ防除など他の工事も同時に依頼できるところは、ホームセンター・家電量販店の強みといえます。
ただし、これら他のリフォーム工事についても、それぞれの分野の提携業者への外注になります。

 

③塗装専門店

チラシやネット広告で特によく目にするのが、この「塗装専門店」ではないでしょうか。
塗装工事に特化した業態であるため、塗装に関する専門性が高く、職人も施工実績も多く、価格が安いのが特徴です。
一昔前は、塗装職人が家族経営する「街のペンキ屋さん」のイメージでしたが、近年は塗装専門店も大型化していて、塗装工事だけでなく総合的な外装リフォーム工事にも対応できるところが増えています。

◆塗装専門店の「自社施工」とは?
塗装専門店を特徴づけているのが「自社施工」という施工体制です。
自社施工だから中間マージンがない、自社施工だから現場に指示が伝わりやすい、自社施工だから施工技術が高い、などです。

しかし、前述の「外壁塗装」と「外装リフォーム」の違いで解説した通り、外装リフォームとなると塗装以外にも様々な工種・職種が必要となります。具体的には、足場業者・板金工・シール工・防水工・瓦職人・サイディング職人・大工・左官などです。
「自社施工」を謳っていても、これだけの職種をすべて常時雇用している訳ではないので、必要に応じて1次下請けに委託することになります。
下請けとはいえ、1次下請けまでで完結することがほとんどなので、元請け会社が直接施工管理しやすい体制です。

つまり、塗装専門店の「自社施工」とは、必要に応じて1次下請けが入る場合もあるので、正確には「自社施工管理」ということができます。
(なお、ホームセンターや家電量販店では、施工管理=品質チェックも提携業者が行います。)

◆塗装専門店は専門性が高い?
塗装専門店は塗装に特化した集客・営業を行っているため、営業担当者の専門知識はとても豊富です。
また、取り扱う塗料の種類も多く、競合他社との差別化を図るため、常に最新の技術や商材を取り入れようとする姿勢もあります。
ですので、営業担当者の専門性が高いというのは本当だと感じます。

ただ、施工品質・仕上がりについては、業者や職人によってバラつきがあるのが実情です。
自社で職人を直接雇用して育成するとなると、どうしても経験の浅い職人が一定割合で在席することになります。
どのような会社組織でもベテランが若手をサポートしながら業務を遂行していくものですが、受注が多くなって人手が不足すると、経験の浅い職人が現場を任されるケースも出てきます。
また、自社で育てた職人も、修行を終えて一人前の技量になると、特に腕の良い職人ほど独立していく傾向があります。

このようなことから、自社職人だから施工技術が高いとは一概には言えません

◆塗装専門店は中間マージンがないから安い?
塗装専門店は「自社施工だから中間マージンがない。無駄な費用がないから安い。」というのもよく耳にしますね。
さて、この「中間マージン」とは一体何のことでしょうか?

建築業界でいう「中間マージン」とは、下請業者が仕事の依頼を受けた際に支払う「紹介料」のことを指します。

この「紹介料」のような費用は、下請け業者を使えばかならず発生するとは限りません。
確かに、1次下請けから2次・3次下請けと、何重にも下請け業者を介するような場合には「紹介料」が発生します。
しかし、元請け業者と1次下請けのみで完結する工事で、工事全体の施工管理を元請け業者が行う「自社施工管理」の場合には、「紹介料」つまり「中間マージン」は発生しません。
つまり、「自社職人だから」ではなく「自社施工管理だから」中間マージンがない、ということです。

また、「中間マージン=紹介料」は発生しなくても、塗装専門店であれ何であれ、様々な職種の職人業者を統括して工事を進行していくための「施工管理費」はお客様から頂戴していることも理解しておいてください。
この施工管理費は、工事を円滑に進め、仕上がり品質を確保するために必要な費用ですので、お客様にとっても決して「無駄な費用」などではありません。

しかし、塗装専門店が相対的に安いのは事実です。
塗装工事に特化した集客・営業活動を行い、自社で塗装職人を直接雇用して確保することによって、数多くの現場を受注することでコストを下げることができるからです。

これは筆者の個人的な意見かもしれませんが、「自社職人だから」「中間マージンがないから」といった語句で価格の安さを強調するのは、消費者に誤った認識を広めることになるのでは、と危惧しています。

 

④総合リフォーム会社・地域工務店

地域のリフォーム会社や工務店の多くも外壁塗装工事に対応しています。
総合リフォーム会社とは、その名の通り、住宅リフォームを専門に扱う業態です。
地域工務店とは、新築をメインに扱っている地域の住宅会社のことをいいます。

◆お家全体のメンテナンス提案が可能
総合リフォーム会社は住宅リフォーム全般の知識や技術が豊富です。地域工務店ももちろん、塗装以外のありとあらゆる建築工事に幅広く対応可能です。
どちらの業態も、塗装工事だけではなくお家全体を守る視点から提案を受けられるという利点があります。

◆ハウスメーカーほどではないが、費用は高め?
総合リフォーム会社も地域工務店も、自社で職人を雇用しているケースは少ないので、様々な職種の専門職業者(1次下請け)に工事を分離発注して工事を行います。

そうなると「中間マージン」が発生して割高になるのでは?と思われるかもしれませんね。
しかし、前述した通り、ほとんどの総合リフォーム会社・地域工務店では1次下請けまでで工事が完結し、施工管理は自社で行っていますのでハウスメーカーのような「中間マージン=紹介料」は発生しません

ただ、塗装専門店ほど塗装工事の取扱件数が多い訳ではないので、大量受注によるコスト削減効果は見込みにくい面はあります。
このようなことから、ハウスメーカーほど高額にはならないものの、塗装専門店ほど安くはない、というのは本当のところかと思います。

◆規模や成り立ちによって得意・不得意が
総合リフォーム会社といっても、元々は水回り設備専門だったり、塗装業者からの転換だったり、その成り立ちは様々です。また、外壁塗装に参入した年数や取扱件数にも差があり、中には外壁塗装に関する専門性が低い会社もあります。
地域工務店にも、積極的に外壁塗装に取り組んでいる会社もあれば、自社で新築したOB顧客のみに対応しているところもあります。

つまり、総合リフォーム会社や地域工務店には得意分野・不得意分野がありますので、その特徴をよく把握することが重要です。
元々は塗装業者だった総合リフォーム会社や、早くから外壁塗装に取り組んでいて専門性の高いリフォーム会社を選ぶようにしましょう。

 

⑤訪問販売会社

訪問販売会社とは、お客様のお家を突然訪問したり、営業電話をかけたりして外壁塗装を受注する会社のことです。
他の業態では、チラシやホームページをみたお客様の方から自主的に連絡を入れる「反響営業(プル型営業)」がメインであるのに対し、お客様宅をアポなしで訪問する飛び込み営業など「プッシュ型営業」であることが特徴です。

◆オリジナル塗料や特殊塗料には要注意
訪問販売会社のもうひとつの特徴として、自社のオリジナル塗料や少しマイナーな特殊塗料を勧めてくるところがあります。

「うち以外は取り扱えない」と言われると特別な感じがしますが、実際には大手塗料メーカーのOEM商品だったりします。
逆に、本当に自社開発のオリジナル塗料だすると、大手塗料メーカーの一般品に比べて流通量や使用実績が少なくなりますので、コストが高くなってしまいますし、信頼性に疑義が生じます。

訪問販売会社はオリジナル塗料や特殊塗料を扱うことで、他社と差別化して販売しやすくする効果や、相場よりも高い工事費で受注することを狙っていますので、注意してください。

◆施工体制としては塗装専門店に近い
外壁塗装の訪問販売会社の多くは塗装工事を専門に取り扱っており、商談から施工まで自社による一貫管理体制をとっていたり、自社で職人を直接雇用している場合もあります。
このような点では、塗装専門店に近い施工体制といえます。

ですので、訪問販売会社の口コミをみると、強引な営業方法への批判はあるものの、施工自体には満足している方も多いことがわかります。

◆消費者庁が名指しで注意喚起している業者も
訪問販売会社の営業マンは、いかに多くの見積依頼と契約を取るかに集中して活動しており、お客様のところに押しかけて営業をかけるため、その強引な手法にトラブルが多発しています。
公的機関による統計でも、訪問販売や点検商法によるトラブルが増加していることがわかります。


国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」

 

このような現状を受け、2022年6月30日に消費者庁は、新生ホームサービスに対して業務停止命令を出しています
その処分内容を説明する公表資料には、「処分の原因となる事実」として、生々しいやりとりが記載されています。
消費者庁「訪問販売業者【新生ホームサービス株式会社及び株式会社新生ビジネスパートナーズ】に対する行政処分について

また、他にも、同様の手口で不当な営業活動がおこなわれる可能性が高いとして、日本eリモデル株式会社、株式会社みらい住宅開発紀行、ウィズライフ株式会社の3社にも注意喚起がされています。
消費者庁「新生ホームサービス株式会社及び株式会社新生ビジネスパートナーズが行う外壁塗装工事等の役務の取引に関する注意喚起」

 

3.施工管理体制の違い

①施工管理体制でみると3つに分類できる

ここまで、業種・業態別に以下の5つに分類してご紹介してきました。

<業種・業態別の分類>
①大手ハウスメーカー
②家電量販店・ホームセンター
③塗装専門店
④総合リフォーム会社・地域工務店
⑤訪問販売会社

一方、施工及び施工管理の体制に着目すると、これら5つの業種・業態もおおまかに3つにグループ分けできます。

<施工・管理体制による分類>

 

②施工管理するのは「元請け」か「下請け」か?

実際に作業をするのは塗装職人や板金職人などの各専門職人になりますので、各専門職の技量が工事の仕上がりを左右することは言うまでもありません。
と同時に、各専門職が連携・相談しながら、次の工程の専門職が作業しやすいよう、あるいは全体の品質が向上するように、お互いに配慮しながら作業を進めていくことも非常に重要です。
各専門職間のスムーズな連携を図りつつ、各工程の仕上がり品質をチェックしていくのが外装リフォームでの「施工管理」になります。

①大手ハウスメーカーや②家電量販店・ホームセンターでは、その施工管理も含めて1次下請け業者に委託する一括外注がとられます。
1次下請け業者からさらに2次・3次と下請け業者に業務が外注される場合もあります。

お客様と直接打合せするのは元請け業者ですので、元請け業者と各専門職との距離が遠いほど、お客様の要望が現場に伝わりにくい構造になります。
また、1次2次と複数の下請け発注がなされる際には、紹介料としての意味合いの強い経費(中間マージン)が発生してきます。

ですので、業者選びで大切なのは、お客様と直接お話をする元請け業者が工事全体を直接管理する体制(=自社施工管理)であるかどうかになります。

 

③「下請け」とは「請負契約」による責任施工体制のこと

ここまで「下請け」という語句をよく使ってきましたが、これは元請け業者(お客様と直接工事契約を結ぶ業者)から工事を請け負うことを指しています。法的には、元請け業者と下請け業者は「請負契約」を締結する関係です。

請負契約では、請負人(下請け業者)は「仕事の完成」という「結果」に対して責任を負い、発注者(元請け業者)は「結果」に対して報酬を支払う、ということになります。
つまり、請負契約とは、仕事を完成させなければ報酬は支払われない、というシビアな関係です。
お客様と元請け業者との関係も同じ「請負契約」ですね。

一方上図のパターンCのように職人を自社雇用している場合は、元請け業者は職人の「労働」に対して給料を支払うことになります。労働の「結果」に対して責任を負うのは元請け業者です。

一般に「下請け業者」というとマイナスなイメージを持たれがちですが、下請け=請負契約とは各専門職が責任をもって仕事を完遂する体制でもあるのです。

 

4.業者別のメリット・デメリットまとめ

塗装業者の業種・業態別に、メリット・デメリットを下表にまとめました。
業者選びの参考にしてください。

※施工体制のA~Cは、こちらの図表

 

5.業者選びのチェックポイント

ここまで見てきたように、塗装業者にはいくつかのタイプがありますが、優良な業者を見分けるには共通したチェックポイントがあります。

 

①許可・資格の有無

◆建設業許可を取得しているか
建設業許可とは都道府県知事が発行するもので、請負金額が500万円を超える工事を行うには建設業許可が必要です。
建設業許可の取得には「専任技術者の設置」「500万円以上の資本力」「5年以上の経営経験」などの条件をクリアする必要があるため、しっかりとした経営母体をもつ会社を見極める基準となります。

◆専門資格を取得しているか
実は、塗装業を営むには何の許可も資格も必要ありません。前述の建設業許可も請負金額500万円を超えなければ不要なので、一般的な住宅の塗装工事ではあまり関係ないのです。

とはいえ、塗装業に関する資格がない訳ではないので、専門資格の有無は信頼の目安となります。
塗装工事に関連する代表的な資格には、以下のようなものがあります。

<国家資格>
・1級塗装技能士(実務経験7年以上、合格率50%程度)
・2級塗装技能士(実務経験2年以上)
・1級建築施工管理技士(実務経験3年以上、合格率20%程度)
・2級建築施工管理技士
<民間資格>
・外壁診断士(一般社団法人全国住宅外壁診断士協会)
・外壁劣化診断士(一般社団法人住宅保全推進協議会)
・窯業サイディング塗替診断士(木造住宅塗装リフォーム協会)
・雨漏り鑑定士(一般社団法人雨漏り鑑定士協会)
・雨漏り診断士(NPO法人雨漏り診断士協会)

 

②保険・保証の内容

◆建設業者向け保険に加入しているか
事故や災害、盗難や作業ミスが発生した際の損害を補償してくれる「建設工事保険」に加入しているかは必ずチェックしましょう。

外装リフォームは長期間にわたって足場を建てて行う工事ですので、事故や災害のリスクは避けられません。きちんと工事保険に加入している業者であれば、そういった想定外の事態にもお客様は費用の心配をすることなく、スムーズに被害の復旧や補償を受けることができます。

また、工事後、業者が倒産・廃業した後に欠陥が発生した場合にも補修費を補償してくれる「リフォーム瑕疵保険」もあります

このリフォーム瑕疵保険は施工業者が保険会社と契約していれば加入できますが、加入は任意です。保険加入には保険会社による検査と保険料の支払いが必要となり、一般的に保険料はお客様の負担となります。

◆工事後の保証内容を書面で提示してくれるか
工事後の保証があるかどうか、不具合があった場合にはどこまで対応してもらえるのか、といった点も必ずチェックしましょう。
優良な業者は必ず、保証内容を「保証書」として書面で提示してくれます。

保証の対象は業者によって様々ですが一般的には塗装した箇所の「塗膜の剥離」や「変色」が対象で、ひび割れは保証対象外です。ひび割れは地震や建物の振動など他の要因でも発生するため、塗装工事の瑕疵とは一概に判断できないためです。
また、塗装した箇所でも鉄部や木部は対象外となることもよくあります。鉄部や木部は熱による伸縮が大きいため、塗膜が剥離してもそれが施工の瑕疵によるものかどうか判断できないためです。

◆アフターフォローがあるとより安心
保証に加えて、工事後のアフターフォローの体制も確認しておきましょう。
塗装後1年~5年といった定期的なタイミングで点検訪問をしてくれたり、不具合や気になる点がないかアンケートを送付するといった方法が取られます。

 

③施工実績の豊富さ

◆ホームページで施工事例を公開しているか
施工業者のレベルを判断するのに有用なのは、ホームページに掲載されている施工事例です。
塗装以外の外装リフォーム工事のどこまで対応可能なのか、どのエリアでどれくらいの数の実績があるのかなど様々な情報を把握することができます。

ただ単にビフォーアフターの写真を掲載しているだけではなく、使用した塗料や施工範囲など工事内容を細かく紹介しているところだとより安心です。
また、各施工事例の工事金額を明記している業者はかなり良心的といえるでしょう。

◆施工中の様子を記録しているか
塗装工事は手抜きされやすい工事といわれています。下塗り→中塗り→上塗りと同じような作業を繰り返すことが多く、最終的な仕上がりを見ただけでは正しい手順で施工されたかどうかが見分けにくからです。

優良な業者であれば、工程ごとに写真で記録してチェックしていますので、相見積もりを取られる際にはそのような点も聞いてみてください。
また、施工中の様子をホームページに公開しているところもあります。

 

④見積書のチェックポイント

◆塗料や材料の名称が記載されているか
素材や劣化具合に応じて使用する塗料は異なりますので、どこの部分に何の塗料・材料を使用するのか、それぞれに記載するのは基本中の基本です。

◆工程に関する記載があるか
塗料は何回塗るのか、下地処理はどうするのか等、工程に関する記載があって、工事の進行手順がイメージできるのが良い見積書です。

また、「3回塗りが良い」と思われがちですが、一概にそうともいえず、部位や素材、劣化状況、使用する塗料によって塗り回数は異なります。なぜその工程なのか説明があると納得できますね。

◆見積書に含まれていない工事は何か
後で想定外の追加費用を請求されたり、塗装してもらえると思っていたところがそのままだったり、といったトラブルを避けるため、どこまで塗装又は改修する予定なのかは必ずチェックする必要があります。
とはいえ、沢山ある外装部位のすべてが見積書に含まれているかをお客様が確認するのは難しいものですので逆に「見積書に含まれていない工事は何か」を確認するのが有効です。

◆すべての塗料のグレード(耐久性)が揃っているか
外壁など主要部に使われる塗料だけでなく、雨樋などの付帯部やシーリング材のグレード(耐久性)が外壁塗料の耐久性に見合っているか確認ましょう。
もし、外壁や屋根に耐用年数20年の塗料を使用するのであれば、付帯部やシーリング材も同等の耐久性のあるものにしておかないと、10年後、外壁は綺麗なのに付帯部が色褪せて目立ってしまう、ということになります。
【参考記事⇒「付帯部のこと、ちゃんと考えていますか?」「外壁の耐久性にあわせてシーリング材を選ぼう」】

◆面積や単価の差よりも合計費用をみる
複数の業者に相見積もりを取ると、面積や単価などわかりやすい数字に注意が向きがちです。しかし、積算の方法は業者によって異なり、例えば面積は小さめに算定する代わりに施工費に余裕をもたせる会社もあれば、材料ロスを見込んで実面積に一定の係数をかけて施工面積とする会社もあります。もちろん、計測の誤差もあります。
ですので、面積や単価など個々の数字を比較するのではなく、お客様が望む工事がすべて含まれているかを確認した上で合計費用で比較するようにしましょう。

 

4.まとめ

この記事では、皆さんが外壁塗装を依頼する業者を選ぶ際に参考にしていただけるよう、業者ごとの特徴やチェックポイントをご紹介しました。

相見積もりを取られる際には、まず、業種業態別の特徴施工体制の違いを把握した上で見積もりを依頼する業者を選定し、次に、現場調査や見積書を受け取った際にはこちらのチェックポイントで優良業者を見極めてください。

また、実際に依頼先を決める際には、担当者との相性もとても重要です。こちらの意図やイメージがスムーズに伝わるか、わかりやすい説明をしてくれるか、テンポの良いレスポンスを得られるかなども最終的な工事の満足度に大きく影響します。
単に見積を受け取るだけではなく、見積を説明してもらう機会を必ず設け、担当者との相性もチェックしてください。

この記事をお読みの皆さんが、良い業者と出会い、満足ゆく工事ができることを心から願っています。

 

>>>LINEでのお問合せはこちら
>>>メールでのお問い合わせはこちら
>>>お電話でのお問い合わせはこちら

 

この記事を書いた人

西村彩子/一級建築士、木造耐震診断資格者、既存住宅状況調査技術者、福祉住環境コーディネーター2級、水まわりマイスター
2011年から株式会社ナチュラルステージでリフォーム設計を担当。プライベートでも子育て・親の介護・自宅購入とリフォーム(戸建て&マンションの2回)など一通りのライフイベントを経験。長期的な視点からのリフォーム提案が得意です。

 

リフォームでお困りですか?
簡単LINEで見積り/相談

簡単LINEで
見積り/相談

メールで見積り/相談

メールで
見積り/相談

0120-390-758

9:00-18:00 土日祝も受付中
無料相談

無料相談

LINEで相談

LINEで相談

リフォーム/外壁塗装ご相談お待ちしております

お好きな方法でご連絡ください

  • ご相談無料
  • 見積無料
  • 通話無料
フリーダイヤル

0120-390-758

9:00-18:00土日祝も受付中

ナチュラルステージは、しつこい営業行為を一切行っておりません。また、ご来店も歓迎いたします!
LINEやメールフォームから事前にご連絡いただけるとスムーズにご案内できます。

対応エリア

愛知県北西部

愛知県岩倉市、一宮市、小牧市、江南市、稲沢市、北名古屋市(旧 師勝町、西春町)、春日井市、大口町、扶桑町、西春日井郡(豊山町)、犬山市

移動距離の都合上、車で45分以内の地域を対象としておりますが、地元企業としてできる限り対応いたします。愛知県内の方はぜひ一度ご相談ください。
地図

Aichi

Iwakura City