トイレおすすめ人気ランキング【価格帯別】

トイレのリフォームをする際、どのメーカーのどんな商品が良いのか、選ぶのはとても難しいものです。メーカーごとに似たような商品がラインナップされていて、どれが自分にあったトイレなのか判断する基準がわからない、という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、設計士歴も主婦歴もベテランの域に達しつつある私（西村）が、自信を持っておすすめするトイレ人気商品を価格帯別にご紹介していきます！

※注意※
①このランキングは「リフォーム」の視点からのものです。新築の場合はまたちょっと違うかもしれません。
②商品の性能と価格のバランス（＝コスパ）を重視してランキングしています。デザイン性についても加味していますが、少し優先度が低いかもしれません。

１．低価格帯トイレおすすめ人気ランキング

まずは、トイレ本体（便器とタンク）の商品価格が10万円前後の低価格帯トイレのランキングです。
このグレードだと、便器・タンク・便座の３つの商品から構成される「組合せ便器」というタイプになります。

第１位：アメージュ便器（LIXIL）

堂々の第１位はLIXILの「アメージュ便器」です！
清掃性などの基本機能と価格のバランスに優れた、非常にコスパが高い商品となっています。

①低価格なのにしっかり「フチレス形状」

お掃除しにくい便器のフチ裏をなくした「フチレス形状」です。この価格帯で完全にフチのない形状はアメージュ便器だけ！

他にも「フチがない」とうたっている商品はありますが、実際にはフチの裏が少し折り返されているものが多いです。
その点、LIXILのアメージュ便器はフチ裏が全くありません。

②凹凸が少なくお掃除しやすい

便器の後ろの凹凸も、数年前の商品リニューアルでサイドカバーが取り付けられて、お掃除しやすい形状になりました。
もっとお安い商品だと便器の足元が凸凹で、そこにホコリや汚れが溜まるんですよね。一見地味ですが、このリニューアルは嬉しかった！

③隅々まで強力「パワーストリーム洗浄」

便器内の隅々まで水流がまわり、少ない水でもしっかり汚れを洗い流します。
フチの折り返しがないので、強い水流にするのはリスクがあるはずなのですが、絶対に水があふれることはありません！しかもこれで超節水ECO５も実現しています。

④コスパが最高！

このように、お掃除しやすい機能に徹底的にこだわって作られているアメージュ便器ですが、とてもお求めやすい価格の商品となっています。
なので、今回のランキングでは低価格帯の第１位とさせていただきました！

ただし、アメージュ便器は本体（便器＋タンク）に便座を組み合わせて完成しますので、実際の価格は便座のグレードによって大きく異なることに注意してください。
スタンダードな便座であれば同じLIXILの「KBシリーズ」を、リモコン洗浄や温風乾燥が欲しければ「KAシリーズ」以上をお選びください。

第２位：ピュアレストEX（TOTO）

第２位はTOTOの「ピュアレストEX」です。
低価格帯のカテゴリでは最も高級なトイレとなります。その分、機能も充実！
ただ、第１位のアメージュ便器に比べるとコスト面で弱いので、第２位とさせていただきました。

①EXはしっかり「フチなし形状」

汚れがたまりやすいフチ裏をなくした「フチなし形状」です。ピュアレストEXは便器フチ裏の反り返しがほとんどない形状となっています。
便器の奥から先端まで「フチなし形状」なので、とてもお掃除がしやすいです。

※注意※
ピュアレストには「EX」と「QR」という２つのシリーズがあり、混同されやすいのですが、フチなし形状に大きな違いがあります。「QR」も「フチなし」とうたわれてはいますが、この「EX」に比べるとかなりフチの返しが大きい形状となっています。

②渦巻き水流で効率的「トルネード洗浄」

水流が渦を巻きながら流れる「トルネード洗浄」なので、少ない水で効率的に洗浄できます。また、ピュアレストEXでは水流の吹き出し口が前後２箇所あり、隅々まで勢いよく水が当たるよう設計されているのもポイントです。
上の動画をご覧いただければ、細かな動きを伴った水流が隅々まで行き渡る様子が確認できます。

③オプションで「きれい除菌水」も

「きれい除菌水」とは、水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる除菌成分（次亜塩素酸）を含む水です。洗剤や薬品を使うのではなく、水を電気分解したものなので、時間が経つと水に戻ります。
この「きれい除菌水」はTOTOの特許技術なので、TOTO商品を選ばれる際の決め手となるも多いです。実際に、ご採用いただいたお客様からは「黒ずみや赤カビが発生しなくなった！」という嬉しい声をいただいています。
なお、「きれい除菌水」はウォシュレット（便座）の機能ですので、ピュアレストEX以外でもTOTO製トイレなら採用可能です。

第３位：ZRシリーズ（TOTO）

第３位はTOTOのウォシュレット一体型便器「ZRシリーズ」です。ウォシュレット一体型とは、タンクと便座が樹脂製で一体成型されているものです。
ZRシリーズはカタログには掲載されていない、ビルダー向けの特価商品になります。カタログ掲載品の「GG-800」という商品によく似ていますが、「お掃除リフト機能」と「サイドカバー」がないところが大きな違いになります。

このZRシリーズには以下のようなメリット＆デメリットがありますので、よく理解してご採用ください。

ZRシリーズのメリット

①使いやすい手洗いボウル
手洗いボウルが深く水はねしにくい形状になっていて、タンクも手が洗いやすい高さに設計されています。

②お掃除しやすい「セフィオンテクト」＆「フチなし形状」
純度の高いガラス層を高温でじっくり焼き付け、陶器表面の凹凸をなくす「セフィオンテクト」が採用されています。
また、ピュアレストEXと同様のフチ裏が全くない「フチなし形状」なので、お掃除がしやすいです。

③壁リモコンで便器洗浄できる
使用後に振り返ってタンクのレバーを操作しなくても、壁リモコンのボタンを押すだけで便器洗浄ができます。この価格帯では破格の機能です。

④高機能なウォシュレット付きでコスパが高い！
他の組合せ便器では、便座のグレードによってはそこそこの価格になる場合もありますが、このZRシリーズは高機能な便座がセットでとてもお値打ちです。

ZRシリーズのデメリット

①便座だけの交換ができない
ZRシリーズはタンクと便座が一体となった商品ですので、便座だけの交換ができません。
便座は電気製品ですので、一般的にはトイレ本体より寿命が短いといえます。
でも、とてもお値打ちな商品なので「10年くらい使ったら汚れるし、丸ごと交換してもよい」と思える方や、使用頻度の低い２階のトイレにおすすめします！

②便座と便器の隙間のお掃除がしにくい
このZRシリーズにはお掃除のために便座を外す機能がありませんので、便器と便座の隙間がどうしてもお掃除しにくいです。
ですので、こちらのトイレを採用されるご家庭においては、男性の皆様には座って用を足していただくようご協力をお願いします！

２．中価格帯トイレおすすめ人気ランキング

中価格帯のトイレとして、「憧れのタンクレストイレにしたい！でも費用は抑えたい！」という方のために、収納一体型トイレとお値打ちなタンクレストイレをピックアップしました。
リフォーム工事でタンクレストイレを採用しようとすると、別に設ける手洗いにかかる費用が大きくなりがち。ですので、手洗いも含めたトータルなコスパを重視してランキングしています。

第１位：レストパルＩ型（TOTO）

中価格帯トイレの第１位はTOTOの「レストパル」のI型を選ばせていただきました。背面に収納と手洗いの付いた収納一体型トイレです。

①工事費を抑えて“タンクレス風”に

レストパルは背面に収納が付いた“タンクレストイレ”のように見えますが、実は収納部分にタンクが隠されています。
収納上部に手洗いを付けることもできるので、リフォーム工事でも工事費を抑えて“タンクレス風トイレ”を実現できるのです。
また、水圧が低くてタンクレスにできなかったお宅でも、このトイレならタンクレス風にできますよ。

②細々とした物もすっきり収納

背面キャビネットの両側は収納になっていて、お掃除用具やトイレットペーパーなど、トイレ空間に常備しておきたいものも、すっきりと片付けることができます。
床に掃除道具類を直置きすることがないので、お掃除もスムーズです。

③コンパクトでも使いやすい手洗い

レストパルは背面収納の真ん中に手洗いが付いているのですが、これが左右にゆとりがあって、コンパクトでありながらも使いやすい大きさになっています。
上の写真のお客様のように、石鹸ボトルを置くなんて使い方もいいですね。

第２位：リフォレＩ型（LIXIL）

第２位はLIXIL「リフォレ」のＩ型です。
TOTO「レストパル」と同じ背面収納付きトイレですが、キャビネットの収納量と手洗いの使いやすさの点から、第２位とさせていただきました。

①すっきり片付く＆お掃除らくらく

お掃除道具やタオル、予備のトイレットペーパーなど、トイレには置いておきたいものがいっぱい。リフォレならキャビネットの両側にしっかり収納できます。
床にお掃除道具を直置きすることがなく、便器背面の隙間もないので、お掃除もすごく楽になります！

②お子さんも使いやすいコーナー手洗い

手洗器をコーナーに配置したことで、手洗器に容易に近づくことができます。また高さも従来のタンク上の手洗いよりも低く抑えることで、洗いやすくなっています。
手が届きやすいようキャビネットの高さが抑えてあるので、その分、TOTOレストパルに比べると収納量が落ちます。
このランキングでは、大きめの手洗いが真ん中にあるTOTO「レストパル」を第１位としましたが、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭にはLIXIL「リフォレ」がおすすめです！

第３位：アラウーノV（パナソニック）

第３位はパナソニック「アラウーノV」です。
こちらはタンクレストイレになります。リフォーム用の手洗器をつけても、比較的お値打ちにご提供できる商品です。

①お求めやすい価格のタンクレストイレ

アラウーノの最大の特徴は、便器も含めて全体が樹脂製であることです。従来の便器は陶器製でしたが、後発メーカーであるパナソニックは自社の強みである樹脂加工技術を生かし、便器も樹脂で作ってしまいました！
強くて割れない＆傷つきにくい有機ガラス系の樹脂で便器をつくることで、タンクレストイレでも手の届きやすい価格を実現しています。

②水アカをはじく「スゴピカ素材」

陶器は実は親水性で、水になじむ性質があります。一方、アラウーノに採用している有機ガラス系素材は撥水性で、水が玉になってはじかれる性質があるので、ぬめりや黒ずみの原因となる水アカが付きにくく、汚れにくいのです。
また、樹脂というと傷つきやすそうなイメージがありますが、この有機ガラス系素材は水族館や航空機の窓などにも採用されている、とても傷に強い素材です。

③樹脂ならではの形状で水流をコントロール

樹脂（有機ガラス系素材）なら、陶器ではできないような複雑な形状にも整形可能。アラウーノVの便器の内部は、水流が隅々まで勢いよく流れるよう精密に設計されています。

※注意※
アラウーノといえば、流すたびに洗剤で洗ってくれる「激落ちバブル機能」で有名ですが、このアラウーノVには「激落ちバブル機能」はありません。
でも、実際にアラウーノをご採用いただいたお客様からは、「洗剤を補充するのが面倒で」「他の部分はどうせ掃除するし」といった理由で、段々と洗剤は使わなくなったという声もいただきます。汚れの付きにくい「スゴピカ素材」だから、「激落ちバブル機能」がなくてもそれほど困らない、ということかもしれません。
なので、コスパの高いアラウーノVで十分！と個人的には思います。

３．高価格帯トイレおすすめ人気ランキング

高価格帯トイレになると、どの商品も優れた性能とデザインで甲乙つけがたいのですが、「リフォームで採用するトイレ」という視点から、半ば無理やりランキングしてみました。

第１位：サティスS（LIXIL）

第１位はLIXILの「サティスS」です。
限られたスペースでも設置しやすい点を評価して第１位とさせていただきました。

①奥行65cmのコンパクトなボディ

サティスSの奥行は65センチ。従来の便器に比べると約14センチも小さくなります。
タンクレストイレの中で最小です！

②圧迫感のないリフォーム用手洗い

タンクレストイレは別に手洗いを設ける必要がありますが、給排水工事なしで手洗器を増設できるリフォーム用手洗いカウンターを各社ともラインナップしています。（カウンターの下に給排水の配管が隠されているものです。）
LIXILサティスSでは、このカウンターの奥行がわずか８cm！　狭いトイレにも圧迫感なく設置できます。また、カウンターのパネルが凹凸なく下まで伸びているせいで、配管が露出する部分が最小限になっていて、お掃除しやすいのも嬉しいポイントです。

第２位：ネオレストAS（TOTO）

第２位はTOTOネオレストシリーズの中でも、清潔機能とエコ機能が充実している「ネオレストAS」を選びました。

①スタイリッシュでデザイン性の高い外観

ネオレストシリーズには「NX/LS/AS/RS」と４つのタイプがありますが、いずれもトイレ空間を印象付けるデザイン性の高い外観が特徴です。
中でも、ASシリーズはフルカバー（＝フタが便器全体を覆って継ぎ目がない）タイプの直線的なデザインとなっています。

②収納付きで色々便利なリフォーム用手洗い

ネオレストのリフォーム用手洗いは、手洗器の下にブラシや洗剤、トイレットペーパー等の小物を収納できるキャビネットが付いています。
また、給排水を隠すカバー部分は２段カウンターとなっていて、生理用品を置いたり、小物を飾ったりと、様々な使い方ができます。

４．【価格帯別】トイレおすすめ人気ランキング一覧

ここまで、価格帯別にトイレのおすすめ人気商品をご紹介してきました。
このランキングはあくまで、「リフォームで採用するなら」という視点から選んだものなので、新築の場合はまた違う結果になると思います。
また、どちらかというと「機能性と価格のバランス＝コスパ」重視になっているので、デザイン性についてはやや優先度が低いかもしれません。

このような点をご理解いただいた上で、みなさんのトイレ選びの参考にしていただければと思います。

※注意※
上記一覧に表示している価格は、トイレ本体（便器＆タンク）に便座を含めた商品価格の概算です。なお、タンクレストイレではこれにリフォーム用手洗いも商品価格に含めています。
商品価格は、トイレ本体＆便座＆手洗いのそれぞれの仕様によって異なりますので、幅のある価格表示となっています。

５．最後に

設計士歴＆主婦歴うん十年のナチュラルステージ西村が、これまでの経験から自信を持っておすすめできるリフォーム向けトイレをご紹介してきました。
とはいえ、お家のトイレの現状やご家族のライフスタイル等によって、最適なトイレはそれぞれ異なると思います。

もしトイレ選びに悩んだら、お気軽にナチュラルステージまでご相談ください！

【トイレの施工事例はこちら⇒】

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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