リフォーム施工事例

今回、キッチンを替えるまでの劣化がしていなかったので
Ｙ様のご希望で部分的に取り換えを行いました。
吊り戸棚は食器などの水切り棚が
電動で降りてくるオートムーブへ取り換えています。

キッチンの下の部分は
思い切って扉の面材を替えてしまいました。
床に合わせてパインの無垢材で
家具屋さんに作って頂いています。
元はグリーンのキッチンだったのですが・・・
費用をかけずにナチュラルカントリーキッチンへ大変身です。

南の洋間も明るく仕上がっています。
こちらの部屋の壁と天井は漆喰ローラーにて
Ｙ様が施工される事になっています。

洗面所は水がよくかかる場所なので、
パインではなく水に強い竹の無垢フローリングを
貼らせていただきました。
気軽にお風呂への出入りができますね。

解体工事からスタートです。今回は既設の防音フローリングを解体する工事がメインとなりました。モワモワした綿状の白いものがカラーフロアーの裏側に付いている防音材です。

大工さんが二人がかりで捲っていきます。防音マットは完全に潰れてしまってほとんど機能を発揮できていなかったと思います。丁寧にはがしていくので時間がかかりました。

既存のフロアーが取れたらいよいよ新しい防音マットの施工です。写真がその実物です。防音マット自体の厚みは22ｍｍもあります。

実際に設置する場合はこんな感じに反対を向けて施工します。一番下が防音マット、中間には無垢材を固定する芯材、一番上には音を吸収するゴムマットの３層で音を止めます。

カラーフロアーと同じく防音マットの中央の白い部分はとっても柔らかい素材です。その為壁際などには硬めの防音材に部分的に作り直しをして施工します。端部の白い柔らかい部分をめくり・・・

部材発注してあった、硬めの防音材を長さにカットして

切り取った部分に貼りつけていきます。こうする事で壁際の人が踏みやすい部分やドア回りの良く歩く部分の歩行感を良くしていきます。少し手間ですが良い仕上がりの為には必須です！

準備ができたら専用のボンドをコンクリート面に塗っていきます。

次に防音マットを現場に合わせてカットして取り付けていきます。Ｙ様からは下地の段階でも細部まできちんと施工されている事に喜んで頂きました。当たり前の事でも褒めて頂けると職人さん達も嬉しいです。

最後にタッカーで隣り合う防音マット同士を固定して完了です。

部屋中貼り上がると・・・まるで絨毯を敷いたみたいな感じになります。これはこれで綺麗なんですがあくまで下地です。

こちらが今回使用したパインの無垢材です。パインの特徴はとても柔らかくて傷は付きやすいのですが、暖かみが突出して強く、冬でも素足で過ごす方が多いです。経年による飴色への変化も楽しみな材料なんですよね。

無垢材を使う前には大工さんによって材料の査定が入ります。設計も同席の元、どの程度の節の物まで使うか検討していきます。脚触りを悪くするような物はもったいないですが使う事はしません。

無垢フローリングを貼る時は、手間でも一枚ずつに写真のようなチップを挟みながら施工します。 無垢は生き物です。完工後も湿度の変化などで収縮、膨張が起こります。 その時に突きあげたりしないよう、あらかじめ隙間を少し作りながら貼って行くのです。

床がトータル25ｍｍ上がる事になった今回のリフォーム。 玄関の段差もきちんと解消していきます。リフォーム用のＬ型の框を被せて一体化で作っていきます。

床が貼り終わるといよいよＥＭ珪藻土の出番です。ナチュラルお勧めの珪藻土は、珪藻土の含有率が58％もある優れものです。効果は・・・本当にすごいですよ。

珪藻土は元は粉状の物です。これを塗るためには水と混ぜて柔らかい粘度状にしていきます。

さあ、左官屋さんの出番です。今回はＹ様のご希望でできるだけコテ後を残さないようにフラットに仕上げてほしいとのことでした。意外にこれが一番難しいのですが、左官屋さんは涼しい顔で仕上げてくれましたよ。